地域のつながりの中で生きて行くこと。〜 #新宮ピクニック にお邪魔して〜

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先日、和歌山県は新宮市にはじめて行ってきました。

目的地は新宮市の中でも山奥の山奥、もうすぐそこは熊野古道の途上、というところ。

小口キャンプ場」ではじめて行われる 「新宮ピクニック」にお邪魔するため。

 

今回お邪魔した「新宮ピクニック」は、新宮市に2年前に結成された新宮市魅力発信女子部(通称:新宮女子部)の皆さんが一から計画し、自分たちが欲しい、可愛い世界観がいっぱいいっぱい詰まったピクニックを実現させたもの。

 

行ってみると、もう、それはそれは素敵な世界がそこに…!

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▲看板も一つ一つ手書き!

 

2 年前に結成された新宮女子部は、新宮市の魅力を女性のチカラで発信したいと市が募集したことをきっかけに集まったボランティア団体。

新宮市で住んだり働いたりしている 20 代〜 30 代の女性が集まって、このピクニックだけでなく、これまでにも新宮の人の魅力を発信するWEBサイト「 Community Travel Guide 新宮人」の企画や、新宮の観光名所を本のブックカバーに落とし込んだ「新宮に旅するブックカバー」の製作、女性がハイヒールを履いて街の商店街を駆け抜けるリレー「ハイヒールラン」を実施して新宮を盛り上げてきました

 

今回のピクニックは、新宮の食材を使ったカフェやマーケット、新宮の大自然を生かしたグランピングを新宮でやりたいとそれぞれに企画を出していたメンバーのアイディアが一つのイベントとなって結実したものだそう。

そのアイディアを出した 3 人にもお話をお伺いしました。

▲新宮女子部のメンバー、左から織田美里さん、海上浩子さん、山本景子さん

 

ー 今回のアイディアは?

織田さん:私が、新宮の食材や新宮で生まれたものを集めたマーケットをやりたいって言ってて、二人がそれぞれ新宮の食材や食器も新宮の木材なんかをつかったカフェ(海上さん案)やグランピング(山本さん案)がやりたいと言ってて、でもやっぱり一人だけでアイディアを形にするのってすごく大変だし時間もかかるから、今回それをぜんぶひっくるめて、一つのイベントになったんです。

▲実際にイベントでは、新宮の食材をふんだんにつかったランチをテントの中でいただきました。

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▲このカッティングボードも新宮の木材を利用した手作り!

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▲各テントに10名程度が入って乾杯〜!

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ー そもそも、なんで新宮女子部の募集に応募したんですか?きっかけは?

海上さん:募集の告知を見た時に、純粋に面白そうだなーと思ったんですよね。私も何か関わりたいって。

山本さん:私は大学で外に出てたけど社会人になるタイミングで戻ってきて、でも地元の友達は結構出て行っているから友達も少なくなっていて。友達もできたらいいなって。

織田さん:私は他所から引っ越してきて、新宮女子部ができて 2 年目からの参加なのですが、すでににそのとき、新宮女子部をはじめとする人たちで作ったサイト「新宮人」があったんですが、それらを通して行っているまちづくりに興味があったんです。もともと大学ではまちづくりの勉強していたし、そもそも、ボランティアなのに任せてくれる裁量の大きさも面白そうだなと思いました。

ー 新宮が地元のお二人は地元に戻ってみて、どうですか?やはり居心地がいいですか?

山本さん:帰ってきたときは、遊びに行くところや買い物するところも何もないし辛いな〜とおもったりしたんですが、最近はカフェやおしゃれな雑貨屋さんとか美容室とかも増えて、楽しいですね。

海上さん:人口あたりの美容室の数が全国 1 位なんですよ(笑)。

山本さん:最近は特に、この活動を通してたくさんの地元の方とのネットワークも広がって、そういったつながりの中で暮らしていくことが、心地いいというか。物質的な豊かさではないところで満たされる感じがしているんですよね。もちろんすぐ近くで洋服買いに行けたり、そうゆうのも楽しいんですけど、一生暮らすならこっちのほうがいいな…と。

▲新宮食材のランチを用意してくれた Pizzeria Koma の中地シェフ

 

実際に、今回のイベントも新宮女子部の皆さんの巻き込み力により、とびきり可愛いピクニックの脇ではたくさんの縁の下の力持ちのおじさま方や、地元のクリエイター、この一週間、仕入れのことで頭がいっぱいだったというランチを用意してくれた料理人の方など、多くの新宮の方々が手弁当で協力してくれていました。

 

▼ちなみに、ピクニックとハイヒールランのこの素敵すぎる動画は地元のクリエイター福本友樹さんが撮影。

 

それもこれも、みんな口々にしていうのは、仕事の後に集まってきて夕方からの会議をコツコツと続けながらも、次の週の会議までには前回の会議で出たことをきちんとアップデートさせて持ってくる、そんな彼女たちの真剣さを見ていたからこそ、それならいっちょ噛みたいと思った、と。

そんな風に話してくれました。

 

 

今回新宮にお邪魔して皆さんにお話を伺ってみて、私も、大学を卒業して 4 年間、人口的には新宮市(約2.9万人/2016年時点)のよりももっと少ない群馬県嬬恋村(9691人/2015年時点)で過ごしてすごく豊かに感じたことは、まったく異なる世代や職業の方と多くつながって暮らしたり一緒に仕事をすることの楽しさだったような気がしています。

連絡手段や情報を受信する方法も多岐にわたり、ネットワークがどんどん細分化されてしまっている現代だからこそ、より人口が密集しているところへ行けば行くほどお付き合いも類友的になってしまうけれど、こうした世代を超えたリアルなつながりがそれぞれの地域を豊かにしていくのかもしれません。

新宮女子部の行動力と女性ならではのユニークな視点は、新宮市にとって、そういった地域のネットワークを再構築する台風の目のような存在になっているのだと思います。

 

私自身、実際に自分のそだった環境とは異なるいくつかの地域にこれまで暮らしてみて、従来の地域のつながりって、現代の生活にあまり則してなくて煩わしく感じる場面も数多く見てきました。それは、時に監視にも感じるようなご近所の目であったり、半ば強制的なコミュニティへの加入であったり…

でも、新宮女子部のような自発的なコミュニティは、そのまわりの地域の方の協力もよりポジティブで有機的なつながりを構築していたように感じました。

 

この 3 月に「ハイヒールラン」に続いて「新宮ピクニック」という 2 つのイベントを開催した新宮女子部。

こうした取り組みがより長く続いて、新しい、現代にフィットした地域のコミュニティのモデルケースとなることを、楽しみに応援しています。

 

 

今回、はじめて訪れた和歌山県。やはり知らないところへ足を運ぶのは、いろんな発見や出会いがあるものですね。他の発見はまた別の機会に。

最後までお読みいただきありがとうございました!

 

 

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