久しぶりに、栄養士っぽいエントリー。
日本勢がたくさんのメダルを獲得して大いに盛り上がったソチオリンピックですが、メダルを取った選手はきっと誰よりもたくさんの練習をして臨んだ大会だったはず。
スノーボード女子アルペン GS(ジャイアントスラローム)で銀メダルを取った竹内智香選手が「100%以上の準備をして立ったスタート、どんな結果も受け止める覚悟はできていたけど、消しゴムの使えないテストは難しかった」と言っていたのがとても印象的でした。
さて、そんな彼女、彼らの素晴らしい技術はどこから生まれて来るか?
それはやっぱり練習です。多分、それは違うよ、という人はいない。
(↑あたりまえか)
もちろん、実際の雪上練習以外のトレーニングも大切。大会で勝つためにはたくさんの練習に耐えられるカラダ作りも大切。そしてそのための食事も大切。
そう、トレーニングや食事は実際の滑りを強化するためのカラダを作るわけですね。
だから、よくある、
これを食べると速くなる。
これを飲むと高く飛べる。
とか。
それはちょっと…と思うわけです。
何を食べても、何を飲んでも、どんなカラダを作っても、雪の上で練習しなければ上手くならないんですよね、結局。
そこが、よくできたコピーのお陰で飛んでしまっているような気がするのです。
消費者意識の弱味に漬け込んでいるというか…
多分、あらためて言われると、そんなのあたりまえじゃん、練習しないで上手くなるわけないでしょ、って思うと思うけど、なんか、ちゃんと世の中伝わってるのかな?
って常々不安。
これはね、スノーボードに限った話しじゃなくて、スポーツ業界全体的にそうだった。
バレエとかマラソンやってる女の子に生理が来ないような食事コントロールとか。
勝てないボクサーが減量しまくって一個下の階級で勝つとか。
ただでさえ過酷な練習を積むアスリートが、各々健康を維持できないような、十分な練習に耐えられないような食事内容で良いのか??
昨今、こういった微妙な体型、体重の変化がよりダイレクトに結果に影響しやすいスポーツにおいては少しずつ変わってきたと感じています。
でも、やっぱり、まずは勝てるための十分な練習量を確保しているか?それを補ったり強化するためのトレーニングは十分か?その上で、それを支えられるだけのエネルギーを取っているのか??が重要。
消費エネルギー<摂取エネルギーになっていて、余分な脂肪とか着いてる?体が重たい?と感じるアスリートの中には、摂取エネルギーを減らして消費=摂取となるようにバランスを取ることを目指そうとしたりする人がまだまだいるように思います。
まー、よく、バランスバランスって言いますもんね。
ではなくて!!
消費しているよりも摂取しているエネルギーが多いと感じたなら、最初に食事量ではなくて、まずは自分の練習量、トレーニング量を見直すべきなんじゃないかと思うのです。
だって強くなりたいんでしょ?
自分の今の練習量は十分なのか?トレーニング量は十分なのか?
今のレベルからもう一歩上に行くために、良い意味で今のバランスを崩していくことも必要なのではないか。
今のバランスを崩して、心身ともに一歩上のレベルでのバランス。
そして、質。
一般的に、どのスポーツであれ全日本レベルで活躍されるような選手の練習量というのはかなりのものです。
それを補う摂取エネルギーもかなりの量を確保しなければいけない。
食べることも練習。
というくらい過酷です。
どのくらいの高みを目指すのか??
というところでも、量は変わってくるかもしれませんが、基本は同じ。
どんな規模でもこの理論は適用できるはず。
ダイエットにおいても同じです。
どんなに素晴らしい栄養学でも、運動をまったくせずに、基礎代謝による消費エネルギー=摂取エネルギーでは一見バランスが取れているようでも、ただの寝たきり状態。健康的と言えるカラダを実現できない。
“目標とする自分”にとって適度な運動をしてそれに見合う食事をして、自分の適性体重を知って行くことも大切だと思います。
たまにはこんな話も。
それでは、今日も皆さんが健康的なスポーツライフ、アスリートライフを送れることを願って。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!