自分の中にダブル以上のスタンダードを持つということ。

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つい最近まで、嬬恋村に数年住んでいた私ですが、職場で働いていた村の方が公私ともによくしてくれたり、職種上、職場以外の村の方と関わることも多かったので、その間はかなり深く“嬬恋体験”をすることができました。

“嬬恋体験”と一言で言ってしまえば儚いし、地域差別とかをするつもりは全くないのですが、立地、環境、気象、風土の違いなどの外的要因だけでなく、文化・風土の違いから来る考え方や習慣の違いなどの内的要因など、あらゆることを感じました。

嬬恋とのご縁は小学生の頃まで遡りますが、短期ではありますが冬だけ嬬恋に住んだのが18歳からで、本格的にシーズンを通して住んだり働いたりしていたのは23歳から27歳までの4年間でした。(そのため、偉そうに嬬恋を語るのはおこがましいので、“感じた”というところに留めておきたいと思います。)

もちろん、”個”による違いはあるし、考え方も「嬬恋の人ってこう考える」という部分では必ずしもまとめられない、とも思います。

でも、私の出身地の川崎は多くが代々川崎で住んでいない人。(←我が家を含め)

東京も三世代に渡って東京に住む、”江戸っ子”と呼ばれる人は少ないものです。

だから、様々な地方からの考えや風習、言葉が混ざり合い、ある意味均一化されてきている部分も多くあります。科学の言葉を借りると“動的平衡状態を保ちながらもエントロピーは増大し続け混沌としていっている”とでも言おうか。

その一方で嬬恋はまだまだ、“村落共同体”というコミュニティの中で生活することが当たり前に残っていて、人の出入りが少なく、外的要因も内的要因も変化のスピードがゆっくり、というのが私の率直な感想でした。

とにかく、川崎と嬬恋という二つのコミュニティは大きく異なる部分がたくさんあった。
どちらが上とか下ではないですが、“差”があるところにはエネルギーが宿るものです。
そしてそこで得たエネルギーが、この数年、私が嬬恋村から得た、肌で感じた、大きな収穫だったように思います。
そこで得た”大きな違い”とは何と一言では表せないけれど、肌感覚として教科書とか、人から聞いたのでは到底分からないくらいのレベルの感覚は得られたような気がしています。

↑こんなこと言うと、嬬恋人に怒られそうですが、それを「嬬恋とはこーだ!!」と人に喋ることで不快感を与える、というよりは、自分の育った環境とは違う環境で生活することによって得た経験や感覚・価値観などが今後の私になんらかのインスピレーションを与えてくれるかも?!てか、絶対それはあると確信している、という点においては、やはり本や人から聞いたのでは到底分からないレベルに達したと思っています。

最近私が時々ブログを拝見させていただいているプロブロガーのイケダハヤトさんは、クリエイターの東京からの移住を推進していて、ご自身も近々に高知へと移住されるらしいです。

イケダハヤトは高知県に移住します。ブログタイトルを変えました→ -まだ東京で消耗してるの?

しかも、ブログタイトルまで「まだ東京で消耗してるの?」 なんて挑発的なタイトルに変えてしまう徹底ぶりw

クリエイターを、「何かを生み出す仕事」と定義するとすると、彼のようなプロブロガーも時代に敏感に自分の考えをアウトプットしている、という点でクリエイターだし、私も常に何かをアウトプットしていきたいと思っている一人でもあります。

その為にはインプットが超重要
インプットのないアウトプットは疲弊するし、使い切ってカラっからに乾いた雑巾のようになります。

だからこそ、単に机の上でだけのインプット(それも重要)だけじゃない、なんらかのインスピレーションを体得できるということで、私も自分の暮らしている環境を全く違う環境に一定期間移すことには深く賛同します。

一方で「旅をしながら自身のクリエイティビティを高める」という方法をとる方もいらっしゃいますね。

ただ、やっぱり、旅と暮らすとは少し違うように感じています。

短期であれ、生活のベースを根こそぎ移す、というのはそれなりの決断が必要で、それなりにめんどくさい作業でもあります。

でも私は、それ相応の価値が帰ってくる、いや、来た、と感じています。

“旅では得られない何か。”

嬬恋村からも近い、同じ郡内の中之条町では、外から移り住んだアーティストや町人が一緒になって中之条ビエンナーレというアートイベントを作り上げていて、おそらく、やっぱり住むコトでエネルギーを得ているようでした。

というわけで、私は生活ベースを根こそぎ移すという”移住”をオススメしています。
今はひとまず嬬恋村からベースを川崎に移したところですが、ベースを嬬恋に持っていたことで、私のHOMEが「川崎+嬬恋」に広がった感じ。
ダブルの価値感、スタンダードを獲得した感じです。

今では気持ちの距離がぐっと縮まり、川崎-嬬恋のフットワークはかなり軽いですw

そしてまた、一定期間、川崎を離れて戻ってきたことで、川崎に住むという体験も改めてしている感じ。
今は実家にすんでいますが、こうやって少しずつHOMEが増えていくとよいなー。

人生って有限だし、もう一度言いますが、やはり生活ベースを移すのは確かにめんどくさい作業です。
だからこその、タイミングを見計らってエイやってまた新たなところに移住できるような、そんな自分の仕事のスタイルを確立したいものですね。

長くなりましたが。

イケダハヤトさん、応援しています。

また、国内移住(海外移住はまだ経験ないので)に関するご相談もお受けしています。

ご興味ある方はこちらまで☟
yucccco@gmail.com

yucco

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