昔、ある人から「常に視野を広くいられるようにしろ」との薦めをうけました。
なんか、概念的でよく分からなかったのだけど、彼曰く、「一分、一秒刻みで常に視野を広く、情報を仕入れる心がけであれば、単位時間あたりは小さな差かもしれないけれど、これが一年、十年、人生…と罪上がればかなり大きなチカラになるんじゃないか」と。
まぁ、確かにね、チリツモだしね、そりゃそうだよね、とそのときはさほどすごい意識だとも思っていなかった私。
でも、それから5年以上が経ち、まだまだではあるけれど、そして気が抜けちゃうときもあるけれど、それまでよりは意識して歩いてきたつもり。
その情報源は「どこどこの◯◯さんが…」みたいなスキャンダラスなものばかりってことじゃなく、たとえばもしかしたら”日々のニュース”なのかもしれないし、”帰り道の夕日”かもしれない。”通りに咲く花”かもしれないし、”いつものバスに乗る人”かもしれない。”美術館の企画展”なのかもしれないし、”おばあちゃんの話し”の中にあるかもしれない。
世の中のアリトアラユルモノの中に興味を持って、そんなデータベースのある人間は引き出しが多いということなのではないか、そんな風にゆるっと思うようになりました。
何かアイディアを考えるにも、やっぱり人は経験から考えるし、それはデータベースが大きければ大きいほど、色んな視点で考えられる、色んな可能性を見つけられる。そしてそれを素早く探して出せるように、それも日々訓練です。
私はその容量と要領を兼ね備えたヒトになりたい、なんて。
今思うと、5年前、私に諭したそのヒトはその時点で一回りも二回りも私より大きいデータベースを持っていた。すごっ。
そんなことを思っていたら、最近、こんなブログを見つけました。
『いきなりクリエイティブはできません』ーSAITO TAKASHI/POOL MAGAZINE
ホント、まさにと思いました。
初心に立ち返り、クリエイティブになろうとするのではなく、自分の視野を広く、引き出しを開けるスピードを速く、結果、クリエイティブ、最後の最後にそう思われるような、素敵な仕事がしたい今日この頃。
“いつも眼を開けていろ”by グレイス
『ファッションが教えてくれること』観てみます。